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舌側矯正歯科学会演題

国際舌側矯正学会

【演題名】舌側矯正治療の活用法(1999年)

不正咬合は口唇閉鎖が不完全でることによって生じることが多く、舌癖を予防し、口唇閉鎖を可能にすることによって、装置の除去後に咬合が安定し、前歯誘導が確立される。唇側矯正装置は、口唇閉鎖を消失させてしまうことがあるが、舌側矯正装置は舌癖を改善し、口唇閉鎖をさせやすい。又、舌側矯正装置は、顔面軸の回転に寄与するので、クロスバイトの治療において、装置を装着してすぐに前歯の改善がみられる。修復、インプラント、他の矯正装置を活用して治療の幅を広げることができる。この治療法の活用法と陥りやすい落とし穴について考える。

 

【歯周、咬合、顎関節に対するコントロール】(1999年)

舌側矯正治療は装置が歯牙の裏側に装着し、歯肉に近接しているため、増殖性歯肉炎などの歯周組織の問題、歯周組織の退縮、バイトプレーン効果によって咬合性外傷を誘発しやすい。治療による咬合の確立が難しく、下顎前歯切端を上顎前歯の舌側結節の変曲点に位置させることができないので、前歯にトルクが加わってしまう傾向がある。バイトプレーン効果によってコンダイルの後方偏位を誘発し、バイトプレーン効果によってDistalized Lateral Guidanceを誘発し、内障などを誘発しがちになる。舌側矯正装置にGTR,GBR,インプラントを併用し、如何にして歯周、咬合、顎関節に対してコントロールするか考察する。